2022年2月19日 / 最終更新日時 : 2022年3月6日 高野 日々と書 陽だまりと『時をたたせる為に』 二つの冬 「冬が来た」 さいたまにいるころに読んで、なんとなしに気にかかっていたラフォルグの「冬が来た」という詩を、こっちで読みなおしたら、よくよくひびいた。 公園のベンチは濡れていて、もう腰掛けることが出来ない。もう […]
2022年1月8日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 被告サルと『動物裁判』 いつだったか、わたしがサルの駆除に取り組んでいる話をしている際、「サルとの争いは、平和の可能性のない争いであることが、なにより苦しい。」と言うと、みんなはわたしがかるい冗談を言ったかのように湧いて笑った。いつ思い出して […]
2021年12月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 狸よ、ごちそうさま タヌキが罠にかかったと連絡があった。止め刺しに同行させてもらった。ひとしきりの血生臭いことは割愛して、とにかくわたしは、その後脚の一本を分けてもらった。 家にかえって、庭の雪をかき分けて、2列にレンガを積み、間で火を熾 […]
2021年12月9日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 小さな林業 クロモジの楊枝 山の下草刈りをしているとき、腰の後ろでうなる仮払機のエンジンの排気の匂いや、細切れになって飛んでくる若葉の青く苦い匂いにまじって、ときどき爽やかな香りがただよってくることがある。夏に炎天とエンジンの排熱とで焼けつくよう […]
2021年11月13日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 イノシシの燻製、失敗 11月3日、イノシシ肉を分けてもらった。イノシシに荒された畑に点々と残されていたハーブを摘んで、刻んで塩に混ぜ、肉を漬けた。 11月11日、塩抜きのため流水に浸け、室内に干した。 1日半ほど乾燥させて、きょう燻製し […]
2021年8月23日 / 最終更新日時 : 2021年9月16日 高野 日々と書 大土町訪問と『日本の野菜』 加賀の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている東谷地区の一つ、大土町を訪ねました。 大土町へと続く道は鬱蒼として木々は日を遮り、晴れの昼間にふさわしからぬ薄暗さでした。左手に流れる川の水面が日差しを砕いて投げ返す光 […]
2021年8月19日 / 最終更新日時 : 2024年4月6日 高野 日々と書 美の配置 牧山町を訪ねました。曇り空は酷夏の日射を遮る日傘で、なだらかに広がる棚田で実りはじめた稲穂が涼んでいた。 さまざまにお話を聞いた後で、庭や家の付近を案内してもらった。そこで見つけたものに、わたしは惹きつけられた。 […]
2021年8月9日 / 最終更新日時 : 2024年4月6日 高野 日々と書 柳田再訪と「生霊」 柳田の炭焼き窯を再訪した。とくに用といった用もなく、ただ彼女の能登の実家に帰省した折、足を伸ばして挨拶に向かった次第で、炭焼きをテーマに卒業論文を用意している学生も同行した。 新しいのを作ろうかと密かに準備を進めてい […]
2021年8月2日 / 最終更新日時 : 2021年8月5日 高野 日々と書 小型炭焼き機の試運転 金沢市東原町の水芭蕉会が、小型の炭焼き機を導入して、2回目の試運転を行うということで見学させてもらいました。8時集合でしたが、道中で自動車の前輪がパンクし、修理して向かうと、ついたときにはすでに酷夏の日盛りをむかえてい […]
2021年7月28日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 サルの捕獲 能登で炭焼きしていながらも、ふとした瞬間に頭をかすめる気がかりがありました。果たして、サルは罠に掛かっただろうか、と。 7月に入って新保に姿を現す猿の群れが活発になって、今年は畑をしていないわたしから見ても目にあまる […]