2023年10月21日 / 最終更新日時 : 2023年10月21日 高野 日々と書 追いかける 殺すことの倫理 うさぎは灰色がかった白いからだをしていた。遠目にもそれとわかるうさぎ特有のあのシルエットで山道の脇にしゃがんだまま、車のライトに照らされてもたたずんでいたが、エンジンのうなり声が近くまでくるとようやく坂 […]
2022年11月2日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 猪肉の猟師風 解体まで 突然送られてくる同じ構図の写真にも慣れてきた。代わり映えのしない画角の中央に置かれた檻の中身だけが違っているが、それも檻の中をうごきまわるうり坊の数が違うだけで、逃げようと暴れて泥まみれになった体にはほとんど […]
2022年3月12日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 春先の燻製 先日いただいて、塩漬けしておいた肉をこりずに燻製した。 除雪機で雪を飛ばした先にできた堆積はいまでも1mほどの高さを保っている。ドラム缶が収まるくらいの空間を雪かきして、濡れた地面にレンガを積んでその上にドラム缶を置 […]
2022年1月8日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 被告サルと『動物裁判』 いつだったか、わたしがサルの駆除に取り組んでいる話をしている際、「サルとの争いは、平和の可能性のない争いであることが、なにより苦しい。」と言うと、みんなはわたしがかるい冗談を言ったかのように湧いて笑った。いつ思い出して […]
2021年12月23日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 狸よ、ごちそうさま タヌキが罠にかかったと連絡があった。止め刺しに同行させてもらった。ひとしきりの血生臭いことは割愛して、とにかくわたしは、その後脚の一本を分けてもらった。 家にかえって、庭の雪をかき分けて、2列にレンガを積み、間で火を熾 […]
2021年11月13日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 イノシシの燻製、失敗 11月3日、イノシシ肉を分けてもらった。イノシシに荒された畑に点々と残されていたハーブを摘んで、刻んで塩に混ぜ、肉を漬けた。 11月11日、塩抜きのため流水に浸け、室内に干した。 1日半ほど乾燥させて、きょう燻製し […]
2021年7月28日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 サルの捕獲 能登で炭焼きしていながらも、ふとした瞬間に頭をかすめる気がかりがありました。果たして、サルは罠に掛かっただろうか、と。 7月に入って新保に姿を現す猿の群れが活発になって、今年は畑をしていないわたしから見ても目にあまる […]
2021年6月21日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 サルの去来と「猿の皮」 サルの去来 新保集落周辺にサルが現れはじめました。さいわい、ことしはたけのこご飯忙しやで、わたしは畑になにもつくっていないため侵入されるおそれはありませんが、集落の他の人たちはサルの姿を見つけると、躍起になってロケット […]