2022年6月8日 / 最終更新日時 : 2022年7月1日 高野 日々と書 植物の繊維について、カラムシとかウドとか 先日カラムシ、あるいはチョマ、アオソ、マヲとよべばいいのか、とにかく、化学繊維はなく、綿もなく、かつて麻さえなかった時代に、繊維を得るための貴重な植物だったところの苧麻が目に入って、ふと皮を剥いてみようかと思った。 さ […]
2022年4月20日 / 最終更新日時 : 2022年10月18日 高野 日々と書 ミツバチの箱と『農耕詩』その他 ウェルギリウス『農耕詩』第四歌 古代ローマの詩人ウェルギリウスに『農耕詩』がある。ローマ時代の農業とはどんなものだろう、とおもいながら読んでみて、扱われている主題について不思議に思ったことがあった。『農耕詩』は四つの歌 […]
2022年4月10日 / 最終更新日時 : 2022年4月11日 高野 日々と書 春の木陰と『北欧 木の家具と建築の知恵』 春の木陰と椅子 朝の部屋にはまだ冷えこみがあるといっても、裏山から差す日の眩しさは春だった。 一面放置竹林だったのを昨年一掃した裏山のところどころに横積みされた枯れた竹が春の日で温められて、乾いて割れる音がする。家のな […]
2022年3月21日 / 最終更新日時 : 2022年3月23日 高野 日々と書 砥石、革砥と『剃刀日記』その他 木を削っているときに、刃の鈍りを感じるときがあって、研ぎ方を知りたいとおもった。獣を捌くにおいても、鋭い刃は必要だから。それで、包丁研ぎの上手な床屋さんを思い出した。 砥石 先日、その床屋さんを訪ねて、包丁研ぎを教え […]
2022年3月19日 / 最終更新日時 : 2022年3月23日 高野 日々と書 野ダイコン再び、 クロマツ植樹のために、海沿いの防砂林に行った。昨年の初夏に種をつけていた場所で、野ダイコンに再会した。 周りの芝生やその他の雑草にまけじと砂地にしっかり根を張って、その一帯は、昨年同様、野ダイコンの占領下に置かれていた […]
2022年3月15日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 小さな林業 雑木の製材 木工所のバンドソーをお借りして、丸太を挽かせてもらった。 せいぜいふくらはぎ程度の太さでしかない木から板が製材できた。表面に繊維状の屑がついていたが、きれいな材だった。隣の電動かんなをかけてもらうと、たちどころに光沢 […]
2022年3月12日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 日々と書 春先の燻製 先日いただいて、塩漬けしておいた肉をこりずに燻製した。 除雪機で雪を飛ばした先にできた堆積はいまでも1mほどの高さを保っている。ドラム缶が収まるくらいの空間を雪かきして、濡れた地面にレンガを積んでその上にドラム缶を置 […]
2022年2月28日 / 最終更新日時 : 2022年3月7日 高野 日々と書 イノシシと下山して、バターナイフをつくった 尾根での邂逅 足跡のない尾根を進んだ。尾根の西側は比較的緩やかな勾配で、杉造林地が広がっているが、東側は急峻で、ほとんど崖っぷちまで行かないと斜面が見えないほどだった。葉を落とした木々の先に茶色い犬が見えた。白い雪のな […]
2022年2月24日 / 最終更新日時 : 2023年8月2日 高野 小さな林業 スプーンづくりと「ロビンソン・クルウソオ」 定住という冒険 「冒険は漂流にではなく、むしろ定住にある。」ということばがある。花田清輝が「ロビンソン・クルウソオ」という文章のなかで言っている。 すでに新訳版の登場によって絶版になっていた吉田健一訳の新潮文庫『ロビン […]
2022年2月19日 / 最終更新日時 : 2022年3月6日 高野 日々と書 陽だまりと『時をたたせる為に』 二つの冬 「冬が来た」 さいたまにいるころに読んで、なんとなしに気にかかっていたラフォルグの「冬が来た」という詩を、こっちで読みなおしたら、よくよくひびいた。 公園のベンチは濡れていて、もう腰掛けることが出来ない。もう […]