川沿いの道
豆腐と申します。内川に住んでいます。 髙野君からブログに投稿してみないかと誘われて、書いてみることにしました。 日々の生活の中で感じたことや考えたことについて書こうと思います。
-----
お借りしている家の家主さんが納屋の中を整えていった。たけのこを出荷する時の作業場として使うためだ。家主さんは竹藪を持っていて、一年中世話をして、春になったらたけのこを掘って出荷している。内川のたけのこはお湯だけでアク抜きができるため調理しやすいし、何よりおいしい。もともと私はたけのこが好きだったが、内川に来てからいっそう好きになった。そして、たけのこが食べる人のもとに届くまでにかけられる労力は相当なものらしいということもまた、内川に来てから知った。
昨年は髙野君のたけのこご飯の販売を手伝った。それまでは季節を春、夏、秋、冬と認識していたけれど、たけのこご飯の販売を終えたあと、そこにたけのこの時季が加わっていた。今年も手伝うつもりでいる。食べた人においしいと喜んでもらえたら嬉しい。
4月にバスのダイヤ改正があり、朝は今までより20分早くバスに乗ることになった。もともと職場には始業時刻より早く着いていたので、これ以上早くなってもどうしようもないと思い、晴れた日は職場最寄りのバス停から少し手前で降りて歩くことにした。狭い道や交通量の多い道を避けたら川に沿って歩くことになった。初めて歩いた日はあまりの気持ちよさに、仕事に行くのは止めにして気の済むまで芝生で日向ぼっこしながら川を眺めていたいな、と思った。思いながらも歩みを進める。川に浮かぶカモは泳いでいるのか流れているのか流されているのか分からなくて面白い。ツバメが飛んでいるのを見て、小学生の時にツバメ調査したことを思い出す。グランドゴルフの練習をしている人がいて、こんな早い時間にわざわざ河川敷に来て練習するとは、と驚いたけれど、近くに住んでいるのかもしれないと思い直した。川の近くに住む暮らしもいいかもしれない。
今日も川沿いの道を歩いていたら、学生服を着たおそらく中学生の男の子が「おはようございます」と挨拶してくれた。嬉しくて、持っていたチョコレート菓子をあげたい気持ちに駆られたけれど、彼は怖がるかもしれないな、とか、学校がお菓子の持ち込みを禁止してたら困らせてしまうかな、などと思って、結局返事をしてそのまま別れたのだった。